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牛乳神話のウソ

さいきん、よく「牛乳は実は良くないって聞いたんだけど、そうなの?」
と聞かれることがあります。
健康に関心の高い人の間では、牛乳の害はタバコの害と並んで、いまや常識となりつつあります。

カゼインフリー、乳製品フリーの食生活
トップアスリートや著名人も実行している人が多く、乳製品不使用の洋食や洋菓子が売りのお店、レシピ本も置かれるようになり、
ヴィーガンでもマクロビアンでもない人でも耳にしたり見掛ることがあるくらい浸透してきたのかもしれません。

最初に言わなければいけないのは、牛乳自体に害があるわけではありません。(小麦粉でも砂糖でも肉でも食べ物に善悪はない)
ヨーロッパやモンゴルなど寒い地域では乳製品は大切な食糧です。
インドのアーユルヴェーダにおいても、牛乳は非常に清浄な食品とされています。
ただしそれは、はるか昔の太古の時代、神の使いとされる牛が、自然なものを食べて自然に出したミルクについてです。
質の良いミルクはサトヴィック(純粋性)に溢れていると言われています。
しかし現代では、充分に放牧された場所と牛にとって自然なエサを与えられ精神的にも肉体的にも満足に育てられた牛から、
かつ無理のない程度に搾乳された牛乳をこの国の市場で見つけることは極めて困難です。

現代の牛乳の問題点
女性ホルモンの摂取による影響ー妊娠牛の牛乳ー
通常は妊娠、出産、ミルク。このような流れで牛乳を搾り私たちが飲んでいると考えるはずです。
実際、哺乳類は出産後にミルクを分泌し、母動物は一般に子が授乳している間は妊娠しません。
この期間はホルモンが妊娠を抑制するようにできています。
ですから、通常は、授乳期間が終了してから、妊娠し、逆に、妊娠している間は、乳の出が悪くなるようにできています。
しかし、これでは牛乳の生産量が増えないので、牛の場合、出産後数ヶ月で次の種付けを行います。
現在は、妊娠中の牛に濃厚飼料を与え、強制的に搾乳器で吸乳しています。
妊娠しながら母乳を出し続けることがどれほどエネルギーの要ることか、想像を絶します。

このような酪農業の変化は20世紀に入って起こりました。
ですから、それ以降の、特に先進国の人間は、みな女性ホルモンが大量に入った牛乳を飲んできたことになります。
(その濃度は通常の牛乳の数十倍と言われています)
現在の日本の牛乳の75%は妊娠牛から搾乳したものらしいのです。

妊娠中は、安全な妊娠を維持するために、血中の卵胞ホルモンと黄体ホルモンの濃度が高くなりますから、
この時期の牛の出す乳にも、当然、女性ホルモン濃度が高くなります。
女性ホルモンは加熱しても分解されないので、そのまま人間の体内に入ることになります。
ではこの女性ホルモンが多量に含まれている牛乳を、人間が摂ることでどんな影響があるのか。

体の様々な部位が急激に「成長」します。
牛乳に含まれる過剰な女性ホルモンが発達過程にある小児の免疫・神経・生殖に影響する可能性は大きいと言われています。
牛乳を水のように飲んでいる子供たちは、扁桃腺が腫れ(女性ホルモンによってリンパ球のTh1という細胞性免疫能が低下するため、感染防御力を保つためにはリンパ球が多量に必要になります。リンパ球は扁桃腺に集まり扁桃腺が腫れるようです)、体はむくみ水ぶくれのようになります。
いったん、気管支喘息などアレルギーが始まるとアレルギー反応が暴走し重症化かつ難治になります。
女の子は早く初潮を迎えます。初潮が早いことと乳がんの関係性は深く、乳がん発生の発端は思春期にあると言われています。
思春期の男の子にも問題です。
思春期の男の子の男性ホルモンと女性ホルモンの濃度は一生のうちで最低です。
男性にも若干女性ホルモンはありますが、外部から与えられた女性ホルモンはこの時期の男の子の精巣発育に大きな影響を与えます。
現在の日本の子どもたちは、化学物質などの環境ホルモン物質や植物エストロゲンに加えて、本来は性ホルモンの分泌が始まる前には存在しないはずの女性ホルモンを、牛乳を摂取することによって多量に口にしています。
近年で男性に不妊症が増えてしまったのも、牛乳をよく飲むため女性ホルモンの影響を受けている可能性が指摘されています。

そしてその影響は、前立腺や乳房などの性ホルモンが関わる部位に強く現れ、そこで生じてしまったがん細胞の増殖を強力に後押ししてしまうと言われています。
妊娠牛からの牛乳の消費量が伸びてくると共にこの頃から欧米で卵巣がん・乳がん・前立腺がん・子宮がんなどホルモン依存性がんが急激に伸びてきました。
もともとホルモン依存性がんは、ヨーロッパの国々で発生率が高く、日本などアジアでは低いのです。
日本では、発生率がこの数十年間で高まってきています。国立がん研究センターのがん対策情報センターによると、1975年から2010年の35年間に乳がんという診断で治療を受けた女性は約4倍に、男性の前立腺がんはほぼ8倍に増えたそうです。
ホルモン依存性がんが増加したのは日本だけではなく、欧米でも同じです。
伝統的に乳製品を摂取してきたはずの欧米でホルモン依存性がんが増えたのはなぜか?
それは、上記で述べたように、かつての牛乳と現代の牛乳には大きな違いがあるからです。


牛乳は単に子どもに栄養分を与えるだけでなく、その細胞の分裂と増殖を刺激して子どもの急速な成長を促す成長促進剤
牛の母乳が完全食なのは子牛にとってであって、人間じゃない。

とは言っても、「牛乳は体に良い」「牛乳を飲まないとカルシウム不足になる」と言われ続け、
擦り込みされた団塊世代は牛乳は体に良いことを信じて疑わない人が多いと思います。
うちの家族もなかなか理解してもらえなかった。

それでも色んな本を見せたり、私のつたない言葉で説明し続けていくうちに、実家の冷蔵庫から牛乳と白砂糖は姿を消しました。
健康的な食生活に移行したいけれど、家族との関係が拗れる・・・と悩んでいるひとも多いと思います。
本当は好きじゃないけど健康のために飲んでいる人だったら、やめてもらうのは簡単。
でも牛乳好きな人から、いきなり取り上げるのは乱暴かもしれません。これはだめ!!って言うと反発したくなるものです。
誰だって、自分の好きな物を取り上げられたら悲しいですよね。

これには、何でもそうだけど、相手を変えようと意気込まないことです。
「わたしはこういう理由で飲まないけど、強制はしないよ」という前提をもとに、徐々に進めていく。

代替乳で作る料理やスイーツを食べてもらったり、
牛乳そのものの味が好きだという人には、豆乳を与えても満足してもらえませんし、不満がたまります。全く別ものですから当然といえば当然ですし、豆乳だって飲み過ぎは良くありません。
なので、良質の牛乳を時々、あくまで嗜好品として飲んでもらうことです。

安い牛乳が身体にどんな影響を及ぼすのか、それは説明するしかありません。
害になるかもしれないことを知った上でも、毎日飲みたいから安い方が良いと言うのなら、とめることはできません。

タレントさんがテレビで子どもに牛乳を飲ませないと発言したことも大きな話題になったそうですね。
それを科学的根拠がないとか、子どもが可哀想とか、叩くひともいたそうです。
それを聞いて、科学的根拠って何だろうな、とわたしは思います。
世の中で言われている科学的根拠が、本当に正しいのか?
色々な思惑で真実を曲げられ汚染されて、それを科学的根拠と提示されてしまうことがよくあります。

ずっと狭い牛舎に入れられて、人工的なエサを食べ、乳を多く出すためにホルモンを投与され、搾乳機で無理に搾られた牛乳が、
果たしてひとの体にポジティブに働くと思えるでしょうか。

タバコのパッケージに健康に害を及ぼす可能性があると記載してあるように、牛乳にも書いてほしい。
タバコ製品はタバコという形でしか製品化されていないけれど、牛乳はありとあらゆる食品に入っているから、
それをしてしまうと色んな企業が困ってしまうのでしょうね。。

最初に述べたように、砂糖も肉も牛乳も、今話題の糖質制限ではまるで炭水化物を敵のように扱っているけれど、本来食べ物に善悪はないはず。
どんな食べ物だって、摂り方次第で私たちの血となり、肉となる。
問題はそれらがどんな過程を経て、私たちの口に入るのか、それを知ること。
すべてはそこに尽きると思います。



参考文献
フランク・オスキー(2010) 『なぜ「牛乳」は体に悪いのか』東洋経済新報社
ジェイン・プロント(2008)『乳がんと牛乳』 佐藤 章夫(訳) 径書房
佐藤 章夫(2014)『牛乳は子どもによくない』PHP研究所
参考サイト

# by indoyogi | 2018-04-14 20:22 | 健康と美容に関するあれこれ

新月の日の過ごし方


今宵は新月。

新月は最も陽性な引力(引き締める、凝縮する、集まる力)、
満月の日は最も陰性な引力(緩める、拡散する、広がる力)が働き、新月から満月、また新月へと緩まって広がってを繰り返しています。

新月は新しいアイデアが浮かんだり、何か新しい事をスタートさせるのに最適な時。
ダイエットや美容の計画を立てたり、ファスティングや断捨離、悪い習慣や関係を断ち切るタイミングとしても適しています。
禁煙や禁酒のスタートにも良いかもしれませんね。

また、体のデトックスや心の浄化にも向いている時期です。
毒素を分解して外に排出するデトックスの力が最も高まるので、痩せたい人はいつもより食事の量を控えると、効果的です。
断食に向いている日でもあります。

私自身も特に食事の量を減らしたわけでもないのですが、「おっ?顔周りがすっきりしている!」ような気がしています。
これはやはり新月のデトックス力が働いているのですね。
逆に満月の日は良くも悪くも吸収力が高まるので、どうしても浮腫みやすくなる。。
心や体というものは、月の動きに連動しているなあとつくづく感じます。
海は満月と新月のときに干潮や満潮になりますが、人間の体もまた60~70%が水でできているため、
月の満ち欠けによって人間の体や精神に影響を受けるのももっともだなあと思います。


新月の今日はいらないものはすべて手放し、新たな良いものを取り入れていきましょう。
新月の時は、意識を表す太陽と無意識を表す月が重なる日です。
自分の中の本当の想いや願望を引き出すにもいい時期と言えます。


そして新月は感覚が研ぎ澄まされやすい月。
勘が冴えるということは、身体や心の緊張がピークに達し、神経が高ぶりやすくもなります。
周囲からの重圧に強くなる一方で、細かいことにイライラしたり、小さいことを気にしてしまいやすくなります。
焦燥感が強くなり、なかなか落ち着けず、慎重さや冷静さに欠けてしまうこともあるようです。


そんな自分に気付いたら、深呼吸をしましょう。
月を意識した生活を取り入れることで、自分の今の心や体の状態を俯瞰することができるようになれば、感情に左右されることが少なくなります。
特に理由もなく上記のような感情に陥ったら「ああ、これも月の影響なんだな〜」と他人事のように思います。

夜はアロマやお香を焚いて、音楽を聴いたり、本を読んだり、ストレッチや緩めのヨーガをしてゆっくり過ごしましょう。


明日からの一日が軽やかなスタートを切れますように、そして穏やかに過ごせますように。





今朝のスープ
新月の日の過ごし方_a0359093_13083196.jpg


スムージーも良いけれど、これからの季節には温かいスープがあると嬉しい。

丁寧に時間をかけて煮詰めたトマトペーストで作るミネストローネは、ベーコンやコンソメがなくても深い味わいに。





# by indoyogi | 2016-11-29 14:17 | 月にまつわること

白湯とアーユルヴェーダ

ヨガやアーユルヴェーダに限らず健康に関する情報は溢れ返っている時代ですが
一番手っ取り早く、お金も掛からず、苦痛もなく続けられるのは、何を置いても「白湯」に勝るものはないと思います。
白湯はアーユルヴェーダでは万能薬とされています。

身体がだるい、疲れやすい、やる気が出ない、イライラするなど、病気ではないけれどなんとなく不調という方は少なくないと思います。
アーユルヴェーダでは「アーマ(未消化物)=毒素」が身体に溜まると、未病に繋がると考えられています。
「未病」とは、未だ病気にはなっていないけれど、病気に向かっている状態のこと。放っておくと、将来的に大きな病気に発展する可能性もあります。
ですから、日々の健康を維持するためにアーマが溜まらない身体作りをすること、
既に未病の状態であるならば、そのアーマを浄化することが必要になってきます。

アーマの浄化とはデトックス、排毒するということ。
白い絵の具に、黒の絵の具が入ってしまうといくら白い絵の具を足しても、純白にはならないように、
身体に良いとされる食物をいくら取り入れても、身体が汚れた状態では意味がありません。

そこで白湯が取り入れやすい排毒方法です。
上記のような症状に加え、
冷え、むくみ、便秘症、生理痛、生理不順、肌荒れ、うつ、頭痛、口臭、体臭など様々な不調に効果をもたらします。
その効力が広範囲で驚かれるかもしれませんが、どこか1つの器官が支障をきたすと、それに連動して別の器官も上手く働けなくなってしまうので
1つの不調は別の不調も呼ぶということ。ですので結局行き着く原因は同じだったりします。

さて、白湯とは要はお湯ではありますが、ただ温めたお湯というわけではなく、
ドーシャバランスが整った白湯を作るためのいくつか注意点があります。
①窓を開けるか換気扇を回し、強火で沸騰させる。
②沸騰したら、蓋を取り、表面がぶくぶくと気泡が出るくらいの火加減にする。※ピッタ(火)の要素を入れるため
③そのまま10分ほど沸かし続ける。
水(カパ)を火(ピッタ)にかけて沸騰させ気泡を出すことによって三つのドーシャをもつバランス飲料になるという優れもの。
それを飲めるくらいの温度になるまで冷まして、飲む際は啜るようにゆっくり飲んで下さい。

一日に800ccが目安です。それ以上飲むと、逆に必要な栄養分まで排出してしまうため。玄米と似てますね。
何事も摂り過ぎは良くありません。

白湯を甘く感じたらうまく排毒が進んでいて、白湯が不味いと感じたなら、それはアーマが溜まっている状態のようです。

自然療法というのは、化学製品のような即効性はありません。いきなり劇的に変わる!というのは難しいと思います。
いま既にある身体の状態は長い年月をかけてそれまでの生活習慣によって作り上げられてきたものなので、すぐに変わらないから止めるのではなく、
まずは2週間、ぜひ飲み続けていただきたいなと思います。

朝起き抜けに飲めば、一日クリアに過ごせ、
夜眠る前に飲めば、深い睡眠を得られ、疲れにくい身体になります。



白湯とアーユルヴェーダ_a0359093_16325037.jpg


ヨガクラスにいらっしゃる皆さんは健康志向なので
「冷え」がどれだけ身体によって良くないかご存知の方が多いと思いますが、

「お茶あるのになんでわざわざお湯飲んでるの?」と変な目で見られることもしばしば。
飲食店など入ると、世間一般ではまだまだまだまだ浸透していない…!!と感じています。

冷たいものはキンキンに冷やして、熱いものは火傷しそうなほどに熱くする。
どうしてこうも極端なのだろう?
まだ夏場なら分からなくもないですが、冬場でも氷の入ったお水が最初に運ばれてくる。
冷たくするのが心遣いだと思っているのが不思議で仕方ないです。冷たい水が嫌なひとだっているってことを分かってほしい・・・

でも、スタッフの方々は「お冷やは氷を入れる」と指導されたから、言われた通りに入れているだけだろうから
責められるはずもないのですが。
氷は入れてほしい人だけに入れるようにしてほしいなぁ。
席に着くなり、氷水を持って来られて、毎回「ごめんなさい、常温のお水をいただけますか?」と言っているけれど、
ホールの方はそのグラスのお水を捨てないといけないし、二度手間だろうとも思います。
だから氷をお皿に取り出して飲んだり、それでも既に水自体が冷たいから、口の中である程度含ませて、少しずつ喉に通していく・・・ということをしてるけれど、やはり内蔵は冷える。本当はお湯にしてほしいくらいなのに。

お金払って気を遣ってわざわざ疲れてるなんて、なんだかな042.gif

最初から常温の水であれば、氷が必要な人がいたら、その人にはそのまま氷を足してあげれば良いだけだと思うんです。
もしくは氷水持ってくる前に、常温の水にするかどうか聞いてくれたら・・・

そういうサービスの仕方に変更するお店が増えてほしい。








# by indoyogi | 2016-11-17 17:14 | アーユルヴェーダ

こんにちは。

先週は真冬並みに冷え込んで寒かったですね〜💦
わたしはヴァータ体質優勢なので、秋冬の時期に忙しかったり、疲れを感じると
腰痛になりがちで、帰宅したらすぐに湯船に浸かって、ヨガをし、お香やアロマを焚いて、その日のうちに疲れを取ることを心掛けています。

自分の体はどんな時に体調が崩れやすいか、どんな症状が出るかを知っておくと、
それを悪化させないための行動できるのでぜひ日頃からご自分の体の傾向を観察してみてくださいね。


さて、日に日に寒くなってきたこの頃ですが、
皆さんはお部屋の換気はされていますか?
寒いから窓はずっと閉め切ったまま・・・という方も少なくないのではないでしょうか。

アーユルヴェーダでは朝の過ごし方を重要視しています。
日本でも「早起きは三文の徳」「一日の計は朝にあり」という諺があるように、先人たちは朝の過ごし方に重きを置いていたのですね。

早起きは大前提として、他の朝の理想的な過ごし方の1つに「部屋の換気をすること」があります。

お部屋の滞った空気を、清々しい朝の空気と入れ替えることによって、
部屋の気の流れを良くするのはもちろんのこと、ご自身の心身の気を整えるためにも役立ちます。

私も寒いのは苦手ですが、朝の、特に秋冬の澄み切った空気がとても好き016.gif

朝の過ごし方によって、その日一日の調子が決まると言っても過言ではありません。
新鮮な朝のプラーナを取り入れて、気持ちも体もシャキッと、一日をすてきにはじめられますように。


窓を開けよう−アーユルヴェーダ的朝の過ごし方−_a0359093_13592915.jpg

# by indoyogi | 2016-11-14 12:54 | アーユルヴェーダ

皆さんはコーヒーはお好きですか?

一日の始まりはコーヒーからという方は少なくないと思いますし、
ホッと一息つきたい時もあの香ばしい香りを嗅ぐだけで、緊張が弛み、幸せな気持ちになれますよね。

けれど、昨今、カフェインは身体に良くない!という情報が浸透しつつあるように思います。
でもダイエットに良いとも聞くし。どっちなの?008.gif

コーヒーは身体に良いのか悪いのか?という議題は
朝食を摂るべきか摂らざるべきか?という議題と似ているなあと思います。

でも万人に当てはまる健康法はないので、白黒つけようがありません。
コーヒーも朝食も、その人の体質とその日の体調次第ということ。

アーユルヴェーダ的見解だと、コーヒーなどのカフェインはヴァータを上げ、カパを下げると言われています。
カパは水のエネルギーで冷たい・油性・重み・安定といった性質があり、カパが乱れたり過剰になると身体がだるい、浮腫む、眠気、やる気が起きないなどの状態になりやすい体質でもあります。
なので、カパ体質の人はコーヒーの持つ刺激性や苦味、渋みをうまく利用するのも良いかもしれません。

けれど、コーヒーは南国のものなので身体を冷やしますし、自律神経を興奮状態にさせるので不眠になりやすいヴァータ体質の人は避けた方が良いですね。
わたしのことだ。。

体質に関わらずカフェインを摂るのは、カパの時間帯である午前6時から10時までにしたいところです。
この時間帯に飲むことで目が覚め、よりエネルギーが高まり、ぼんやりした頭をクリアにしてくれます。

でも起き抜けの胃が空っぽの状態で飲むのはあまり良くありません。
空腹時に飲んでしまうと身体が酸性化しやすいので白湯や食事を終えてから飲むのがベスト。
また、カルダモンを入れると消化を促進し、シナモンを入れて飲むとよりコーヒーの効果が期待出来ると言われています。
ホットミルクを加えてもgood、と書いてあるけれど、
ホリスティックリーディングで有名なエドガーケイシーは「ミルクは絶対だめ!!」と言っていてここは意見が分かれるところ。
豆類もあまり推奨していないから豆乳もだめなんだろうなぁ。

どちらにしてもわたしは時間帯も飲み方もあまり関係なく、コーヒーにすこぶる弱い体質のようで
午前10時までに飲み終えたのに、夜布団に入っても心臓がどくどくして目が冴えて全く眠れない。

飲まなかったら飲まなくても平気になるのですが
たまに飲むと、また次の日も喫茶店などに入るとついじぃーっと「コーヒー」の文字を見入ってしまう中毒性のある飲み物です・・・。
これって甘いものでも小麦粉でもそうなのです。
ある期間摂らなかったら関心が無くなるのに、頂く機会が続くと、次の日も欲しくなる。
お腹いっぱいなのになにかが物足りなくて落ち着かない。

身体はもう要らないよ〜って言っているのにね。
マインドと身体のブレがないようにしたいものです。




# by indoyogi | 2016-11-06 14:08 | アーユルヴェーダ